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遠藤建築アトリエ

世界自然遺産の知床エリアに誕生するリゾートホテル「らうす餐荘」

新価値を建築で創造。北海道の潜在能力を引き出す

 建築の本質を探究し、オフィスやクリニック、住宅、ホテル、コンドミニアム、学校や各種公共施設など、多分野の建築物を設計する「遠藤建築アトリエ」。

 北海道の気候風土や食などあらゆるポテンシャルが世界から改めて注目を集める中、「地域の文化・歴史、グローバル等、多様な視点から唯一の価値を創造する」と遠藤謙一良社長は話す。

 こうした建築家としての姿勢が特に垣間見えるのが、世界自然遺産の知床エリアで現在建築中のリゾートホテル「らうす餐荘」だ。

「知床の雄大な自然に囲まれた羅臼町のリゾートホテルプロジェクトです。道産木材による平屋の木造建築で周囲との調和を図り、敷地が持つ圧倒的な自然を五感で感じ、環境と融合する空間をデザインしました。インバウンドも国内客も、訪れる人々が北海道の魅力に気づき、感動できるホテルを目指し、来年度中の完成を予定しています」と遠藤社長。

 一方、石狩市で10月に着工したのが、重症児デイサービスとクリニックが併設した複合施設「あいのかたち」。保護者の負担を軽減することも同施設のコンセプトの1つで、〝すべての人々が幸せになる〟という真のノーマライゼーションに賛同。温かく変化に富み、子供の感性が開かれる空間を目指した。

木のぬくもりが感じられる「あいのかたち」
遠藤謙一良社長