ほっかいどうデータベース

ベンチャーパートナーズグループ

札幌市中央区の本社社屋

規模拡大で成長を加速させる〝3つの入り口〟が確立

 札幌本社のほか、仙台、東京、松本と全国展開を加速するコンサルティングファーム。10月には福岡市への支店開設を控える。

 中核を担うのは、累計起業支援数1万2000件を超える「ベンチャーパートナーズ総合会計事務所」。特に札幌エリアの採用が順調で、今年は新たに10人のコンサルタントが加わった。増え続ける顧客にマンパワーで応えている。

「今年は優秀な人材を確保できました。これまで注力してきたWEBによる集客に加え、グループ全体で200人規模となったことによるコンサルタント個々の人脈、顧客増による紹介数の増加という3つの入り口がしっかりできあがった」と東岳夫代表。

 グループには社会保険労務士法人や行政書士法人、司法書士事務所、経営コンサルティング会社、不動産会社などを有し、グループ一丸となって企業経営をサポートしている。

 中でも21年に立ちあげたグループ会社「サムライナレッジ」の存在感も増している。企業の資金調達に伴う事業計画策定支援と補助金コンサルティングを提供しており、首都圏を中心に破竹の勢いで顧客を増やしている。金融機関で融資や審査に携わってきたOBを数多くそろえていることが強みで、企業のファイナンスアレンジを支援している。

「『サムライナレッジ』は将来的に株式上場を目指して頑張っています。今年、来年が勝負になる」と東代表は力を込める。

 こうしたコンサルティングサービスの拡充は、起業家のパートナーから企業のパートナーへと進化を遂げるため。税務や労務、申請業務のさらなる精度向上にも余念がない。

 東代表は「堅実にサービスの質を追求する一方で、我々にしかできない〝心にささる〟サービスを提供していきたい」と語る。その一環として、顧問先限定の付加価値サービスを今年からスタート。旅行代理店と提携した独自のツアーだ。

「手持ち資金18万円で東南アジアに渡り、今では5000人以上の従業員を束ねる実業家で資産家の丸尾孝俊さんと交流するツアーです。『その時代に合ったビジネスを、そのビジネスに合ったステージで実行せよ』という独自のビジネス手法を持った人物です」と話す東代表自身も丸尾氏との出会いで〝刺激〟を受けた一人だ。「起業家や経営者の皆さんに、仕事観の形成やこれからのビジネスのヒントを得ていただきたい」と自らツアーを先導している。

 同ツアーには、少人数ながら自社の社員も同行させている。

「グループ会社のトップを任せられる優秀な人材を育成したい。さまざまな経験を通じて社員のビジョンを広げ、社内から多くの経営者を輩出していくことも私の役割です」と東代表。

東岳夫代表