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ベンチャーパートナーズグループ

札幌市中央区の本社ビル

高度税務部門を新設。情熱を持って企業を支える

 札幌本社のほか、仙台、東京、松本に6拠点を有するコンサルティングファーム。累計起業支援数1万2000件を超える「ベンチャーパートナーズ総合会計事務所」を中心に、社会保険労務士事務所や経営コンサルティング会社など、グループで起業後も徹底的に支援している。

 スタッフは180人を超え、顧客数も右肩上がり。今年中に福岡市への進出も決まっている。業容拡大と比例して知名度も向上。顧客企業や金融機関などからの紹介も増えており、〝起業家〟のパートナーから〝企業〟のパートナーへと進化を遂げている。

 今年1月には東京の拠点に「高度税務連携推進室」を開設した。M&Aや合併、分社化など複雑・多様化する税務の専門部門だ。

 東岳夫代表は「当グループの強みは、あらゆるニーズに対応する総合力です。この強みをさらに伸ばすため、税務部門のブレインとして同推進室で構築したノウハウをシームレスに全拠点、全担当者と共有し、サービスの底上げを図ります」と話す。

 一方、コロナ禍を経て価値観が一気に変容している。オンラインの面談や打ち合わせの普及もその一例といえる。同グループではタイムパフォーマンスや効率を重視する起業家や経営者のニーズに対応すべく、最新テクノロジーを積極導入する。社内システムの自社開発やチャットGPTも一部業務に取り入れ、業務の効率化も図り、生産性を向上させている。

 ただ、東代表は「経営のパートナーとして、顧客ととことん向き合い、二人三脚で歩んでいくという覚悟を持って業務に取り組んできたからこそ今があります。効率化は大切ですが、〝人〟にしかできない心の通ったコンサルティングサービスを突き詰めていきたい。当グループには優秀なコンサルタントがそろっており〝効率〟と〝情熱〟を両立させることができます」と胸を張る。

 また、企業の資金調達に伴う事業計画策定支援と補助金コンサルティングを提供するグループ会社「サムライナレッジ」の成長も著しい。実務を担うのは融資や審査に携わってきた金融機関OBで、実践的かつ結果重視の質の高いサービスが好評だ。同社は26年の株式上場を目指し、着々と準備を進めている。

東岳夫代表