日本工営 札幌支店
アンサンブル予報を独自に視覚化し、防災・減災へ
1946年創業の「日本工営」は、国内最大手の建設コンサルとしてさまざまなインフラ整備を手掛ける。
国内では自然災害が増えていることから、同社では防災・減災におけるコンサルティングにも力を入れる。
特に、大雨災害に効果を発揮するのが、水文予測情報閲覧システムだ。これは雨の強さと時間帯を独自のグラフで可視化したもの。11日先までの予測降雨の確からしさが視覚的にわかるようになっている。さらに、およそ5日前からはより正確な情報に近いデータの取得が行える。
同システムは気象庁の最新の予測モデルを活用。さらに、わずかに異なる51ケースの数値予報から結果を統計的に処理し、確率的な予測を可能にする「アンサンブル予報」を利用して精度を高めている。
「大雨時のダムの効果的な運用はもちろん、イベント開催判断や作業シフトの調整など活用方法は多くあります。また、同システムの応用で、ダム流入量や河川水位の予測も可能です」と橋場克泰支店長。