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日本工営 札幌支店

東京都八丈島で行われている交通サービス実証

世界中で得た知見を生かし持続可能な社会の実現へ

 23年7月に「ID&Eホールディングス」の主要事業会社として新たな一歩を踏み出した「日本工営」。国内トップの建設コンサルタントとしてさまざまな社会課題の解決に向けて励んでいる。

 高齢化社会を背景にバスやタクシーなどの運転手不足が深刻化する中、交通課題の解決にも力を入れている。9月には東京都八丈島で交通サービスの実証事業を開始。島内を住居エリアと観光客・ビジネスエリアに分類し、住民向けには乗り合いができるAIデマンドタクシーを。また、観光客・ビジネスエリアにはシェアリングモビリティとして電動バイクと電動トライクを導入した。引き続き、持続可能な交通サービスの実現を目指していく。

 これと同時にマレーシアのクアラルンプールでもMaas実証を開始。自動車依存度が高く、深刻化している交通渋滞解消のため、既存公共交通とオンデマンド交通を組み合わせて、利用者の利便性向上を狙う。

 橋場克泰支店長は「地域それぞれに特有の課題があります。北海道をよりよくするために、私たちが持つまちづくりやDXの知見を生かしていきたい」と語る。

 一方、全国の自治体で実証実験を重ねリリースしたのがSDGsの取り組み状況を診断・可視化するオンラインツール「TSUMUGI@」。現在は8自治体で活用されており、業務の効率化や作業負担の軽減、事業の軌道修正や立案に役立っている。

橋場克泰支店長
「TSUMUGI@」の診断結果画面ではSDGsの達成状況を可視化できる