財界さっぽろ 2025年2月号のさわり

財界さっぽろ 2025年2月号

【特集】札幌市政“変革の序曲”(全10ページ)

 今年3期目の折り返しを迎える札幌市長・秋元克広氏の最新動向を始め、札幌市政をクローズアップ。

 昨年11月下旬に行われた秋元氏の政治資金パーティー冒頭、連合後援会トップが4選に言及。4月で就任10年、続投なら選挙の声はまだ早いが、交代の場合は後継や意欲ある候補の噂が出てくるころ。一方、市政の両輪である市議会では、最大会派・自民党で権力を一手に握る“ドン”の動向次第との声もある。

秋元克広氏 ©財界さっぽろ

 一方、失敗した冬季五輪招致の責任者で、札幌ドームの“守護神”でもある副市長・石川敏也氏はこの春で退任が濃厚。すでに天下り先が話題となっており、本誌が以前に示した「札幌ドーム社長説」に代わって今は札幌スキー連盟が浮上しているという。秋元氏と同期入庁で筆頭副市長の町田隆敏氏にも退任の噂があり、2人交代となれば当然後任人事にも注目が集まる。

 

 また昨年、市職員への威圧的言動や過度の出張面会が明るみとなった北海道選挙区選出自民党参院議員・長谷川岳氏については、市がその後長谷川氏に対してどういう対応をしたのかを検証。昨秋に情報公開請求で開示された資料や市幹部の貴重な証言から探った。

 

 このほか月寒体育館の移転建て替えで市に食い込むコンサドーレ子会社役員、来月開催の雪まつりで市の対応にメディアが凍り付いた瞬間など。

【特集】コンサドーレ“崩壊と再生”(全24ページ)

 2024年シーズンのJ1リーグ戦で19位に終わり、J2へ降格した北海道コンサドーレ札幌を振り返る特集。

 23年オフにMFルーカス・フェルナンデス、DF田中駿汰両選手など主力が移籍した上、キャンプ中はケガ人が多かったことから序盤に大きく連敗した24年シーズンのコンサ。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任論まで浮上したものの現状維持を選択、代わりに夏の移籍シーズンに7人もの大補強を行い成績は劇的に改善したものの及ばなかった。

2024年シーズン最終戦後のセレモニー ©財界さっぽろ

 なぜ主力が多く移籍したのか、ケガ人はなぜ多かったのか、そしてシーズン前ではなくなぜ途中に大補強を行ったのか。どうしてミシャ(ペトロヴィッチ監督)は去るのか――報道各社が報じていない深層情報をもとに、代表取締役ゼネラル・マネジャーの三上大勝氏を直撃した。

退任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督(中央)と三上大勝ゼネラル・マネジャー(右) ©財界さっぽろ

 またコンサを支えるスポンサーにも注目。長年、クラブ設立前のひと悶着が原因でコンサとは疎遠と言われてきた北海道電力が昨年スポンサーとなったことについて、広報Xアカウントの“中の人”に話を聞いた。また“来場するとコンサは無敗”のジンクスを持つ、北海道を拠点とするアイドルグループ「タイトル未定」は所属事務所代表が登場。コンサとのかかわりについて語っている。

店舗引き継ぎでひどい仕打ち 札幌の名物販売店元店主が激高「北海道新聞社は不義理にもほどがある」

 北海道新聞の販売店で毎日3000部を配達してきた札幌市内の名物元店主が、道新子会社に経営を譲渡する際の「不義理」を本誌に激白。道新の販売局の横暴なやりとりなどについて詳報する。

北海道新聞社新本社屋 ©財界さっぽろ

 ほか、昨年末に突如発表された社長交代劇については、異例尽くめの新社長就任となる堀井友二氏の素顔と評判、ついに記者削減に踏み切るという話の真相を追うなど、「道新“冬の嵐”」と題したミニ特集として展開する。

トップはあの流通大手 就活生人気道内企業ベスト30

空前の売り手市場で就活生に選ばれる企業とは(写真はイメージ) ©財界さっぽろ

 大学生・院生の就職活動(新卒)は、空前の売り手市場と言われている。学生有利の中、企業側は採用予定人数を確保するため好条件をアピールする。就活生から支持を受ける道内企業はどこなのか。マイナビは日本経済新聞社と共同で、就職企業人気調査を行っている。対象は2025年3月卒業、修了見込みの大学生と大学院生。就職情報サイト「マイナビ2025」、同社発行の就職情報誌や主催のイベント会場でアンケート告知を実施。Web上のアンケートフォームで回収した結果、1位はあの流通大手となった。ほか、上位30社を紹介。

組織活動?内訳は一切不明 長谷川岳後援会の政治資金収支報告書に謎の2200万円

 昨年11月末に公開された、2023年分の政治資金収支報告書。国会議員や地方議員・政治団体が1年間に得た収入や支出を一定のルールに従って記載するもの。本誌記者は、その中で参院議員・長谷川岳氏にまつわる2つの後援会政治団体に首をかしげざるを得ない点を見つけた。支出項目のうちの「組織活動費」に当たるページが、内訳など一切記載されずに高額の支払いがなされていたからだ。その額合わせて2200万円。一体何に使ったのか、なぜ内訳がないのかを本人に直撃した。

長谷川岳氏 ©財界さっぽろ

 長谷川氏についてはもう1本、「財さつJP」で先行掲載した札幌市の仕切りによる名古屋視察ではHBCが懇親会場でカメラを回したことを「メディアハラスメントだ!」と長谷川氏が抗議。のちにHBCが謝罪したとも言われており、なぜそんなことになったのか、双方の言い分を掲載している。