グランアーク
収益最大化に向けてホテル事業もスタート
新築投資用物件の企画・管理を手掛ける「グランアーク」は、土地選定に絶対の自信を持つ。駅近などを中心に年間15棟前後を供給し、入居者目線で住みたくなるエリアを選定している。
今年4月には、賃貸物件の管理をメーンとする「Career Bridge」がグループ入り。得意とするのは、新築より入居者確保が難しいとされる築古物件の管理業務だ。資産価値向上に向けた修繕やリノベーションも多く手掛けており、豊富な実績とノウハウを両社で共有し、さらなるオーナー満足を追求する。
中村元彦社長は「新築物件と築古物件では、運用ノウハウが異なります。新築マンションもいずれは古くなるので、グループとして幅広いニーズに対応することができます」と話し、今後はCareer Bridgeのオーナーにも新築物件への資産入れ替えを提案していく予定だという。
また、ハウスクリーニングや美装などを手掛けるグループ企業の「GAファシリティーズ」との連携も強化。退去から入居までの空室期間の短縮化や、原状回復の費用低減など、オーナーや入居者に資する対策をグループ一体となって実現している。
一方、グループとしてはホテル業にも進出していく。第一弾として、ラピダス関連と観光客の回復で爆発的な宿泊需要が見込まれている千歳市で、駅まで徒歩3分の土地を確保。立地が良いこともあり、これまでの民泊の実績でも、賃貸マンションの家賃より1・5倍から2倍の収入を上げている物件もあるという。
「ホテルとマンションでは、提供するサービスが大きく異なります。しかし、宿泊者や入居者が最も重視するのは利便性、つまり〝場所〟であることは共通していると考えています。このような時代ですから、あらゆるリスクを考慮して、後で住居用に戻すこともできるようにしています」と中村社長。