ひらおか内科 循環器・糖尿病クリニック
飽くなき探究心で日々奮闘。二足のわらじで患者を支える
日本医師会が開業医のアンケート調査(2009年)によると、開業理由の第1位は「理想の医療の追求」(42・4%)。一方、大学病院や大病院でその道のエキスパートを目指す医者も少なくない。執刀医として腕を磨き続ける、あるいは研究に没頭するケースもあるだろう。
心臓血管分野を専門とする檀浦裕院長は開業医として日々診療にあたりながら、特に下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル手術を行える数少ない執刀医としても活躍。「扱える医師が少ない難しい手術こそ奮起します。諦めかけていた患者さんの喜ぶ顔を見るのが何よりうれしい」と現在も週1回、市立札幌病院で手術に臨んでいる。
クリニックでの診療との両立は容易ではないが「地域の皆さんに役立つ医療を提供することが私の役割。新しい知識の収集や技術の習得は、クリニックでの診療においても生かされています。開業医ですがプライマリ・ケアとは別の立ち位置で、私が診た患者は最後まで責任を持つ〝自院完結型治療〟を目指す」と意気込む。
執刀医としての技術も追求する檀浦院長は、循環器系の医療従事者を対象とした全国規模の勉強会「SLDC(札幌ライブデモンストレーションコース)」に22年から2年連続で術者として抜てきされ、カテーテル治療を披露。そのほか国際学会や全国規模の研究会からの講演依頼も数多く寄せられ、多忙な日々を過ごす。
〝志〟の高さはライセンスの数を見ても明らかだ。専門医資格の保有数は1人の医者につき1つ、多くても2つが大多数だが、檀浦院長は日本循環器学会認定循環器専門医の資格をはじめ、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、さらには日本内科学会認定総合内科専門医でもある。密接に関わる糖尿病と循環器疾患を総合的な知見で見極め、患者一人ひとりに応じた治療プランを練る。内科全般にも対応し、〝点〟ではなく〝面〟で診る診療スタイルが特徴だ。
また、足病の治療にも造詣が深い檀浦院長は「糖尿病の神経障害、下肢閉塞性動脈硬化症などが原因で足の痛みやむくみ、しびれが生じる場合があります。市立札幌病院と連携し、血管治療から内科的管理、栄養管理、リハビリまで総合治療を行っています。ご相談ください」と話す。