ひらおか内科 循環器・糖尿病クリニック
原動力は〝患者のため〟。複数の専門医知識をフル活用
檀浦裕院長は、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医と日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会認定総合内科専門医など、複数の専門医資格を持つ珍しい医師。16年間務めた市立札幌病院では、循環器内科で数多くの心臓血管手術を執刀し、糖尿病内分泌内科では病状管理に携わった。
医療の細分化が加速する中、糖尿病および糖尿病と密接に関わる循環器疾患それぞれに対し、横断的な診療の提供を目指して研さんを積み、現在の診療スタイルとなった。
「1人の医師が異なる疾患を専門的に診ることで、より包括的なケアがしたかった。患者さんの通院負担の軽減にもつながれば」という医療従事者としての高い志が、檀浦院長の原動力だ。
6月の新患数は200人以上。この〝意味〟もしっかりと受け止めている。
「患者さんの多くは、さまざまな理由や事情で当院にたどり着いたはず。寄せられる期待を裏切らないように、真摯に、丁寧に、誠実に、医師として向き合っていきたい」と檀浦院長。
また、足病の治療を行う数少ない医師としても知られており、道内各地から悩める患者が檀浦院長のもとを訪れている。
「足病は足の痛みやむくみをはじめ、しびれで歩行が困難となる間欠性跛行などの自覚症状があります。ただ、間欠性跛行は腰部脊柱管狭窄症などが原因の場合もあります。末梢動脈疾患が原因であれば当院で治療を行い、必要に応じて整形外科や形成外科を紹介します。当院が〝ゲートキーパー〟の役割を果たせれば」と檀浦院長。
足病は糖尿病の神経障害をはじめ、下肢閉塞性動脈硬化症が原因のケースもあり、重症化すると下肢切断に至るリスクもある。早期発見・治療が重要だ。
下肢閉塞性動脈硬化症によって足の動脈が細く詰まった患者には、血流を改善させるカテーテル治療が必要となる。こうしたケースでは、非常勤医師として週1日勤務している市立札幌病院で自ら執刀している。
また、市立札幌病院で過ごす時間の大半が手術で、難易度の高いカテーテル治療も担っている。一方では助手としてオペに立ち会い、後進の育成にも心血を注ぐ。