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さっぽろ脊椎外科クリニック

山田 恵二郎 院長
やまだ・けいじろう/1995年京都府立医科大学医学部卒業。勤医協中央病院、京都民医連中央病院、札幌中央病院を経て2015年12月に開院。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

手術・保存を選択肢に退院後の生活を見据えた治療を実践

 腰部脊柱管狭窄症や神経根症、椎間板ヘルニア、頸椎症など首や腰の治療を専門とする山田恵二郎院長のもとには、道内外から患者が訪れる。

「地方には脊椎の専門医が少なく、診断そのものが下されないケースも珍しくありません。口コミや紹介だけでなく、本人や家族がインターネットなどで情報収集し、当院を受診するケースも多い」

 ただ札幌に限定すると状況は一変し、脊椎疾患を専門とする医師は複数おり、患者は医療機関を選べる状況だ。にもかかわらず同院が選ばれる理由を山田院長は「低侵襲手術をおこなっていることと、手術実績、そして退院後に通うリハビリ施設との連携体制が評価されているようです」と話す。

 濱田一範副院長、神田翔太郎医師とともに低侵襲手術を実践し、中でも山田院長が得意としているのが「OLIF」「XLIF」と呼ばれる手術。小さな切開で患部にアクセスし、神経の除圧と脊椎間固定、脊椎配列の矯正を行う。背筋など筋組織への侵襲が少なく、手術翌日にはリハビリを開始できる。大きく背筋を切開する一般的な手術に比べ、早期の社会復帰が可能だ。

 2023年の総手術数は518件と22年に続き500件を超えた。こうした目に見える実績が患者の安心材料となっている。 

 退院後のリハビリも徹底して支援。地方の患者も多いため、各地のリハビリ施設との連携を強化し、提携先も増やしている。

 山田院長が見据えるのは治療の先にある患者の生活だ。手術前提ではなく、保存治療を含め、患者の症状や希望などを加味しながらさまざまな選択肢を用意している。

「狭窄症とヘルニアを併発しているケースでは、どちらが症状に直接的に結びついているのかを見極める必要があります。場合によっては注射で症状が改善することもあります。首・腰の専門医として正しい診断を下すとともに、新しい治療も積極的に取り入れ、患者さんの選択肢を増やしていきたい」

手術室を2室完備
先端の理学療法機器
リハビリ室
外来は完全予約制