さっぽろ脊椎外科クリニック
執刀医としてトレーニングを重ね、手術を入念に計画
〝神の手〟などと称賛される天才肌で才能あふれるスーパードクターは、日本にも少なからず存在するが、濱田一範副院長は「私は天才ではありません。だからこそ努力に努力を重ねてきました。手術は〝感覚〟ではなく〝計画〟で遂行していきます。さまざまなシミュレーションを入念に重ね、ムラなく手技を発揮できる正確性と再現性を追求しています」と話す。
首と腰を専門とし、日本脊椎脊髄病学会認定指導医として診療にあたっている。腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどさまざまな脊椎疾患に対応し、山田恵二郎院長、神田翔太郎医師とともに執刀医3人体制を敷く。2023年は518例(椎間板ヘルニアに対する酵素注入療法「ヘルニコア」を含む)の手術を行った。
手術は佐藤公一麻酔科医師とともにチームを編成。濱田副院長を含め、執刀医としてのスキルを持ち合わせる専門医が助手も務めることで、手術時間の短縮やさらなる精度の向上を実現。患者の身体的・心理的負担の軽減にもつなげている。
こうしたチーム力の高さもさることながら、術者が限られる低侵襲手術「OLIF」と「XLIF」を手がけていることも患者から選ばれる要因だ。背中から大きく切開する従来の手術に対し、体の側方から患部にアクセス。ごくわずかな切開で、神経の除圧や脊椎間固定、脊椎配列矯正などを施せる。
「背筋の侵襲も抑えられ、手術翌日にはリハビリを開始でき、2~3週間で退院となります。人生100年時代ですから、残りの人生を有意義に過ごしたいという高齢の方の手術も増えています」
一方、経済的負担を危惧し、手術を敬遠する患者も多い。濱田副院長は「手術は保険適用で、高額療養費制度の利用も可能です。気軽にお問い合わせください」と呼びかける。