中本土建
若手が活躍。挑戦できる環境を整え可能性を広げる
「中本土建」は、空知管内を中心に、農地や森林、河川、道路などの公共土木工事と除排雪業を手掛ける。1946年に「中本組」として深川市で創業して以来、地域の発展と環境づくりに尽力してきた。
土木業界では、慢性的な人手不足を理由にICT・AIを現場に導入する動きが加速している。
「当社もドローンを活用した3次元測量や3DCADなどのICT施工に取り組んでいますが、専門的な知識とスキルが新たに必要となるため、ベテラン社員の負担になっていました。今は若手社員が中心となり、ICT化を推進しています。数年前から若手人材の採用にも力を入れています」と語る中本大至良副社長。
給与面や福利厚生の充実、残業時間の削減、20年には本社社屋の改修と女性専用の休憩所を新設するなど、就労環境を大幅に改善した。この他、本人の希望を尊重した職種へのフレキシブルな人員配置など、若い世代がさまざまなキャリアを築きながら活躍できる環境を構築している。
入社2年目の藤本広瑛さんは「父が土木業界で働く姿を見て興味が湧き入社を決めました。全くの未経験でしたが、働きやすい職場であり、将来は重機のオペレーターになることが目標なんですが、個人の夢や目標に対しても会社が全面的にサポートしてくれます」と話す。
また、入社3年目の遠藤拓夢さんは「私も未経験で、現場技術者として入社しました。最近は1人でできる事も増え、成長を実感しています。自分のやりたいことに挑戦できる環境が整っているので、仕事のやりがいにつながっています」と話す。
地域との関わりも密接だ。清掃活動や植樹活動を通じた環境保全活動にも注力するほか、昨年6月には本社敷地内の地下水施設を整備し、給水施設を新設。災害時の活用をはじめ平時も市民に無料開放している。
中本副社長は「地域社会の一員として、我々にできる事は率先して取り組んでいきたい。地元で働きたいと思う若者が活躍出来る職場環境づくりを継続し、若者の可能性を広げていきたい」と話す。