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エム・エム・ピー

管理栄養士と調理師が栄養バランスに優れた美味しい給食を提供する

食を通じて地域に笑顔を届ける地場の給食事業会社

「〝食を通じて笑顔を届ける〟。私が板前だった時からの信念です。地域から必要とされる会社を目指して、一層努力していきたい」と話す嘉藤田章博社長。

「エム・エム・ピー」は給食事業を中心に飲食店経営など食に関わる事業を多角的に展開しており、グループ会社5社で、昨年度のグループ年商は約50億円。社員数は800人を超える。

「おいしい料理は心から笑顔になり人の和ができる。心をこめた料理は人を笑顔にする」という意味の造語である〝美味心笑(びみしんしょう)〟をモットーに掲げ、業容を拡大中だ。

 食材にもこだわり契約農家から直接仕入れた道産食材を使用。安心・安全でバランスの取れた「食」を提供し、給食は学校や保育園、医療機関、福祉施設、学生寮、企業の社員食堂など112の施設に供給している。

 昨今は食材価格や光熱費、人件費などが高騰しており、給食業界は厳しい状況に直面しているが、嘉藤田社長は「当社は取引先様との信頼関係を築いてきたこともあり、価格改定に対応していただきました。価格とコストの最適化を徹底することで、食のインフラである給食を守ることができました」と思いを語る。

 一方、グループ会社の「生和」(本社・札幌市)では、児童発達支援や放課後デイサービスなどの療育事業も手掛ける。児童発達支援放課後等デイサービス「アベニール」と「あいいろ」の2施設で、個々の発達状況に合わせた療育プログラムを提供。保育園や幼稚園、学校に馴染めない子どもの成長をサポートし、子育て家庭の受け皿として重要な役割を担う。

 社会貢献活動にも積極的に取り組む。2005年から毎年参加しているのが、日本テレビ系列の「24時間テレビ」のチャリティー活動だ。STV広場前に「MMPふれ愛キッチン24」と題した屋台を出店して、利益の全額を寄付している。

 また、同チャリティーがコロナ禍で中止となった20年からは、運営する中華レストラン「しょうりゅう」(石狩市花川東)の駐車場を開放してビアガーデンを開催。収益の一部を寄付している。

 嘉藤田社長は「子どもたちの笑顔が見られるのが、なによりもうれしい。当社だからできる食を通じた社会貢献で地域に還元していきます」と話す。

北海道神宮祭で提供したジンギスカンの行事食
嘉藤田章博社長