アトラスグループ
業務提携で事業エリアを拡大し、新規顧客の開拓に成功
中古収益物件の売買をはじめ、新築賃貸マンションの供給や管理を行う「アトラスグループ」。なかでもマンスリーマンション事業では、管理室数や累計利用人数などで道内トップの実績を持つ。
昨年度は事業エリアを拡大した。これまで管理する物件は、札幌市や近郊都市、道北エリアがメーンだったが、昨年8月に紋別市を拠点に約50年続く不動産会社「民友商事」(本社・紋別市)と業務提携し、オホーツクエリアに進出した。
これにより、管理物件数は4500件を突破。今年度のグループ売上高は40億円を上回る見込みだ。
中橋健志社長は「オホーツク管内の投資家さんで『札幌圏にも物件を保有したい』という方は多数いますが、地元企業では札幌都心部の物件情報が手薄でした。札幌エリアに強い当社が地元に根付いている企業と提携することで、シナジー効果も高まり、この地域での新規顧客の開拓にも成功しました」と語る。
また、千歳・苫小牧エリアでは賃貸物件の供給に注力する。同エリアは、半導体のラピダス進出で盛り上がりを見せており、今後さらなる人口増加が予想されている。
そのため同社では昨年度、千歳エリアに6棟の賃貸物件を供した。今年度も10棟を建設する予定で、同エリアでの物件供給を加速させていく。
こうした業容の拡大を可能にしているのが、グループ会社「アトラス・ネオ」(本社・札幌市)の存在だ。賃貸マンションや住宅の企画から設計、施工を担い、グループ内でプランニングから管理までスピーディーに完結。相乗効果でより質の高いサービスを提供している。
「今後も各地域に根ざした事業を展開し足元を固めていきます」と中橋社長。