北洋銀行
2期ぶり増益。オール北海道でチャンスの取り込みを目指す
2024年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が、利回り改善による貸出金利息の増加や有価証券利息配当金の増加などにより1331億1400万円(前年比5・0%増)と2期連続の増収。当期純利益は、前期のシステム移行に伴う一過性費用が減少したことを主要因に128億3000万円(同32・9%増)と2期ぶりの増益に。銀行単体の貸出金の平均残高は7兆7327億円と前年同期に比べて49億円増加、預金・譲渡性預金の平均残高は10兆8150億円と2704億円増加した。
北海道経済は、次世代半導体製造拠点やGXの計画が進展、北海道と札幌市の「金融・資産運用特区」選定など、大規模な官民投資を呼び込む動きが進んでいる。北洋銀行グループは、これら新たなチャンスをオール北海道で取り込み経済効果を全道に波及させるため「人財を磨き、お客さま・地域、株主」の信頼に応え北海道の持続可能な未来への貢献を目指す。
次期連結決算は、銀行単体の貸出ボリュームの増加を見込むほか、日本銀行金融政策変更による貸出金利回りの改善や有価証券運用益の増加などを要因に、経常収益が1334億円(同0・2%増)、当期純利益が155億円(同20・8%増)の増収増益を予想する。