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関西大手私鉄など7社にQRチケットサービスの提供を開始

 コンビニ収納代行システムのパイオニア。市場の拡大により、オンライン決済サービス事業が伸長。交通業界向けIT化プロジェクトも拡大している。

 2024年6月期第3四半期決算で公表された通期の業績予想は、売上高101億6000万円(前年同期比7・8%増)、経常利益11億5000万円(同22・9%増)、当期純利益7億9000万円(同24・3%増)と増収増益を予想する。期末配当は4円16銭増配して21円となる見込みだ。

 キャッシュレス化・ペーパーレス化が追い風となり、主力の決済基盤プラットフォームサービス「マルチペイメントサービス・送金サービス」、電子決済アプリ「支払秘書」が引き続き伸長したほか、事業者向けの販売基幹系システム「アルタイルトリプルスター」や電子請求書発行および保存を行う「しまえーる」などの〝決済+α〟の高付加価値商材の販売も増加した。

 安定した事業基盤を構築する傍ら、成長分野の〝交通業界向け〟のDX商材も好調。6月17日には、22年から開発を進めてきたスマホチケットサービス〝スルッとQRtto〟の提供を開始。大阪メトロ、阪急鉄道、阪神電気鉄道、南海電気鉄道、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、大阪シティバスの7社に導入され、鉄道、バス会社をまたいで広域で利用できる。

 今後、全国展開も視野に入れており、QRコード乗車券への切り替えが進むと予測される交通業界にイノベーションを創出し、さらなる成長を目指す。

宮澤一洋社長