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道内の回遊性を高める移動プラットフォームが好評

日本航空のウェブプラットフォーム「JAL MaaS」(経路検索・デジタルチケット)に道内地上交通13社が連携したサービスが3月から順次スタート。好評を得ている。

 日本航空(本社・東京都品川区)は、空港からの2次交通の経路検索やデジタルチケットの手配をワンストップで提供するウェブプラットフォーム「JAL MaaS」を2022年から提供している。空港を起点に複数の交通移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスで、出発地から目的地までのシームレスな移動を実現している。

 道内の主要都市を運行する地上交通13社との連携システムは、公共交通機関のデジタルチケットのシステム開発に実績を持つ地場企業の「ウェルネット」(本社・札幌市、宮澤一洋社長)が開発したもので、JALグループ便が就航する道内全8空港(離島除く)への乗り入れバスや鉄道などの予約やチケット管理、精算の3大業務が可能となっている。

 多言語サービスも提供しインバウンドにも対応するなど、道内移動の利便性向上や周遊性を高めると同時に、地域の公共交通の利用促進にもつながるとして期待されている。

 今後は主要都市部をつなぐ都市間バスなどの券種拡大やその他の交通モードとの連携を増やし、空港を拠点に道内をシームレスに移動できるプラットフォームを目指す方針だ。