コモディティを抜けニッチトップ市場で戦う
森 忠裕氏 ヤブシタホールディングス社長
08年にかじ取りを任され業績をV字回復。いまや室外機の防雪フードや防音システムなど冷熱関連部材で全国トップシェアだ。商社から〝施工もできるメーカー〟へと脱却を図った。開発に気流や騒音の解析ソフトを導入し短納期化したほか、施工性も重視した設計が支持。60周年となる24年3月期のグループ年商は過去最高の67億円を見込む。
ものづくりをベースとした経営の多角化も進める。24年からは製作のノウハウを生かし、核シェルター事業にも本格的に参入。和モダンデザインの家具やスイーツも販売して、海外の市場も狙う。
「並行してAIにも投資しています。今までのビジネスモデルは全く通用しなくなる。常に新しい分野に挑戦し、若い社員のマインドを鍛えることで、イノベーションを起こす。他社より先にコモディティ化から抜け出し、ニッチトップ市場で勝ち続けていく」