社員の成長を実感。受け継がれる〝寿イズム〟
鈴木 俊一郎氏 寿産業社長
鋼材の加工・成型で用いられる専用装置「ローラーガイド」の製造メーカーを束ねる。国内でトップシェアを誇るが、23年3月期は減益に転じた。納入先の経費削減や設備更新の延期、原材料費の高騰などさまざまな要因が重なった。
それでも前期比103%の売り上げを確保。社員の確かな成長を感じたという。
「予期せぬピンチにも『何とかします』という社員ばかり。社内外問わず『NO』とは言わない〝寿イズム〟が創業時から今日まで脈々と受け継がれている結果です。次期は増収増益を見込んでいます」
社員の頑張りには応えるのが流儀だ。23年4月から物価調整手当として、全社員一律で月額3万円を支給している。
「血の通った人間力あふれる社員を創るため、人への投資を惜しみません」
航空機部品製造への参入も計画。早ければ25年にプロジェクトが始動する。