ほっかいどうデータベース

ダイワ工業

豊富なカラーバリエーションで人気を集めるガレージと物置

社員の〝情熱の輪〟が拡大。目指すは真のボトムアップ経営

 豊かなガレージライフの実現を目指し、「ダイワガレージ」シリーズを中心としたオーダーメードのアイアンガレージを供給する「ダイワ工業」。

 荘司光哉社長は「作業や趣味などガレージで過ごす時間が増えたことで、単なる〝車置き場・物置場〟としてのニーズは減少しています。変形地や狭小地にフィットさせるだけでなく、デザインや居住性にもこだわっています」と話す。

 顧客は道内のハウスメーカーや商社。交渉や折衝を担当する辻英司部長は「できません」とは言わない熱血営業マンとして顧客からの信頼を得ており、特にこだわりの強い施主には同社の製品が提案されるケースも多いという。同社の情熱を象徴する存在といえる。

 開発や製造だけでなく、施工も行っている。近年は一件あたりのオプション工事が増えたことで施工件数は減少しているものの、2023年7月の決算では過去最高の業績を計上した。ガレージの結露防止や気密性の向上、出入り口の増設や窓の設置など、さまざまなオプションによって客単価が大きくアップしたことが好業績の要因だ。

 カーポートや物置を含め、年間販売数は1800棟以上にのぼる。多様化する施主の要望に応え続けるには、職人の技術や発想力もブラッシュアップする必要があるという。

 荘司社長は「鉄加工のスペシャリストとして、自分の技能レベルを知ることが重要。今年は業界大手の工場を見学したり、展示会への出展など、〝外〟を知る機会を増やしました。今後も積極的に情報をインプットする機会を増やし、職人としての自信や負けん気、新たな着想につなげていきたい」と話す。

 3年前に立ちあげたオリジナルアイアン家具ブランド「ando....」も同社の小澤一部長の発案で生まれたものだ。ものづくり企業として、〝情熱の輪〟が徐々に広がりつつある。

「社員一人ひとりが輝けるフィールドを整備するのが私の役割。トライ&エラーを繰り返し、真のボトムアップ経営を目指します」と荘司社長は意気込む。

豊富なカラーバリエーションで人気を集めるガレージと物置
狭小地にも一点物のカーポートを製作している
荘司光哉社長
オリジナル家具ブランド「ando....」