札幌徳洲会病院
IBDが専門。知識と実績で患者をサポート
原因不明の慢性疾患である炎症性腸疾患(IBD)は下痢、血便が続く国指定の難病だ。「札幌徳洲会病院」の蘆田知史副院長は、30年以上にわたりIBDの治療と研究に携わっている。
蘆田副院長は「IBDには『潰瘍性大腸炎』と『クローン病』があります。治療により通常の生活はできますが、根治することはないとされています。命を落とすことはほぼありませんが、出血による貧血などで日常生活にも影響が出ます」と話す。
治療法や治療の進め方は、厚生労働省から指針が示されているが、薬剤の選択には医師の知識と経験が不可欠だ。加えて患者は、日常生活をしながら治療を行わなければならない。
その点、蘆田副院長は旭川医大病院で准教授としてIBDを専門に診てきた実績を持つ。外来患者を受け持つ傍ら、薬の効果予測や原因因子、免疫力との関わりを研究してきた人物だ。
「治療には多様な医療スタッフの協力が必要。当院では看護師や管理栄養士など、チームでサポートしています」と蘆田副院長。