曲堀 幸和産業

〝管理組合第一主義〟を貫き安価で質の高い管理を提供
1967年に札幌で創業した「曲堀 幸和産業」は、74年からマンション管理業界に参入。約半世紀にわたって、札幌市内近郊のマンション管理業務を担ってきた。地場の管理会社では最も古い歴史を誇る。
また、業界の発展にも寄与してきたことでも知られている。創業者の堀内利幸氏は、社団法人高層住宅管理業協会(現マンション管理業協会)北海道支部の設立や分譲マンションからの暴力団追放運動に尽力。86年には、区分所有法による分譲マンションからの暴力団追放に全国で初めて全面勝訴するなど先駆的な役割を果たしてきた。さらに、2代目で現会長の堀内信良氏は、マンション管理業協会北海道支部長を歴任。2001年に制定されたマンション管理適正化法の策定にも携わってきた。
3代目の堀内駿社長は「マンション管理業界を取り巻く環境は時代と共に変化しており、建物の老朽化や住民の高齢化が進んでいます。近年では管理会社が委託管理を断るケースも増えています」と話し、管理組合が直面する厳しい現状について語る。
実際、同社には大手企業やデベロッパー系に管理を委託している管理組合からの相談が年々増加しており、24年には新たに10管理組合、10棟の管理を受託。現在は31管理組合、44棟、約2000戸の管理を手掛けている。
〝管理組合第一主義〟を企業ポリシーに掲げ、迅速かつ誠実な対応を徹底し、信頼を獲得している。
例えば、工事では管理組合と施工業者の直接契約を主とし、管理組合の費用負担を最小限に抑えている。また、23年からは、新たに「除雪サポート業務」を開始。管理委託費は変更せずに住民の要望に応えるサービスを拡充することで、顧客満足度の向上にも注力している。過去10年間で、管理組合が同社から乗り換えた事例は一度もなく、その信頼の高さが伺える。
「当社は管理業務を内製化し、経費を削減することで、安価な管理委託費で質の高いサービスを提供しています。管理委託費の値上げ要請に対応できず委託管理を断られた場合でも、仕様や収支を見直すことで受託できることがほとんどです。お困りの管理組合の皆さまは、まずはご相談ください」と堀内社長。

