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札幌第一高等学校

進学校としてはもちろん、活発な部活動も全国レベルだ

文武両道を実践。道内外の国公立大に207人が合格

「目は高く 足は大地に」を校訓に掲げる札幌第一高等学校。文武両道を実践し、道内屈指の進学校かつスポーツ強豪校として確固たる実績を築いている。

 受験生や保護者からの評価も高く、札幌南・北・西・東高校受験者の約7割が併願受験。道内私立高校では最も多い受験者数を誇っている。

 国公立大学入試に強いのも特徴で、19年連続で100人以上の合格者を出しているが、2024年度は昨年度から約20人増えて207人(防衛大学校2人含む)と2年ぶりに200人の大台を突破した。このうち、道内国公立では北海道大学27人、北海道教育大学35人、小樽商科大学23人など139人。道外では東北大学2人、京都大学、一橋大学、神戸大学など68人が合格。札幌医科大学10人、旭川医科大学3人など、医療系大学及び学部学科にも例年同様多くの生徒が進学。また、早稲田大学や慶応義塾大学などの難関私立大学にも多くの合格者を出している。

 八木和彦校長は「生徒たちは、学習と部活動の文武両道をこなし、行事や特別活動を通じて密度の濃い3年間を過ごします。同じベクトルの目標を持った仲間たちとの出会いによって勇気をもらい、人生の目標達成に近づくことができます」と語る。

 生徒たちの自己実現に大きく貢献するのが、同校独自の3つのコンパスだ。

 確かな学力を育む「学習コンパス」、学びの本質に触れる「探究コンパス」、未来を見据える「進路コンパス」によって3年間にわたり自分だけのキャリアデザインを描き、世界で活躍できるリーダーを目指していく。

 特に力を注いでいるのが世界に通用する英語力の習得だ。ネイティブスピーカーの教員2人が常駐しており〝生きた〟英語で授業を実施。気軽に話しかけられる環境にあるため、日頃からコミュニケーションをとることもできる。

 また、オンライン・スピーキングでは、英語の授業中に毎週1時間、海外の外国人講師と1対1で英会話を行うほか、修学旅行は全員でシンガポールに赴くなど海外を体感。この結果、生徒の英語力は格段に上達し2学年修了時までに英検2級相当のGTECスコアを獲得する生徒は9割に達する。

 また、自分で選択するサポートコンテンツとして、難関大学進学を目標とした学力向上のための「HUPプログラム」を提供。セミナーや個別添削が受けられ、1年次から大学入試を意識したハイレベルな学習に取り組める。さらに一定以上の学力があれば、兄弟校である北嶺高等学校の講座を受けられる「北嶺コース」への参加も可能。進学校の北嶺ならではの高い次元の授業で、学力強化を図ることができる。

 硬式野球部のほか、サッカーやスキー、陸上、剣道、空手道、水泳などスポーツ系部活動が注目される同校だが、近年は文化系クラブも活躍。合唱部や美術部、書道部、弁論同好会などが全道・全国大会に出場している。

八木和彦校長