科学理論を実装。世界基準の技術で業界を席巻
會澤 祥弘氏 會澤高圧コンクリート社長
脱炭素を迫られるコンクリート業界にGXの風を次々と吹かせる革命児。
「2024年はコンクリートを蓄電体に変える新プロジェクトをスタートさせた」
4月、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が研究する電子伝導性炭素セメント材「ec3」の社会実装に向け、MITと共同でコンソーシアムを設立した。
日米共同研究の本格始動を記念して、9月にはテクノロジーの殿堂「MITミュージアム」で式典を開催。フランスの建設大手ブイグらを前に、基調講演を行った。今や〝世界の先頭〟を走り技術を国内外で普及させるリーダー格だ。
代名詞の自己治癒コンクリート「バジリスク」は、採用後の評価も高い。8月にNETIS(国交省)の最高ランク「VE」に技術認定された。
「自己治癒、蓄電で終わらない。次はいよいよCO2分解という脱炭素の本丸に挑む」