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科学理論を実装。世界基準の技術で業界を席巻

(あいざわ・よしひろ)1965年静内町生まれ。中央大学卒業後、日本経済新聞社入社。流通経済部記者、ニューヨーク特派員などを経て、98年に會澤高圧コンクリート入社。2008年社長就任。

會澤 祥弘氏 會澤高圧コンクリート社長

   脱炭素を迫られるコンクリート業界にGXの風を次々と吹かせる革命児。

「2024年はコンクリートを蓄電体に変える新プロジェクトをスタートさせた」

 4月、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が研究する電子伝導性炭素セメント材「ec3」の社会実装に向け、MITと共同でコンソーシアムを設立した。

 日米共同研究の本格始動を記念して、9月にはテクノロジーの殿堂「MITミュージアム」で式典を開催。フランスの建設大手ブイグらを前に、基調講演を行った。今や〝世界の先頭〟を走り技術を国内外で普及させるリーダー格だ。

 代名詞の自己治癒コンクリート「バジリスク」は、採用後の評価も高い。8月にNETIS(国交省)の最高ランク「VE」に技術認定された。

「自己治癒、蓄電で終わらない。次はいよいよCO2分解という脱炭素の本丸に挑む」