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北広島市に小児医療の新たな拠点「Fビレッジこどもクリニック」開業

かまさき・ほたか/1990年札幌医科大学医学部卒業後、同大小児科学講座入局。市立函館病院、砂川市立病院、斗南病院などの勤務を経て、2024年8月に開院。日本小児学会認定小児科専門医。日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。

 ――開業の経緯を教えてください。

 鎌﨑 私は小学校から大学までの多くの年月を北広島市で過ごし、第二の故郷である北広島市に貢献したいという思いがありました。そうした中で、「Fビレッジ メディカルスクエア」から小児科を開設したいという話をいただきました。

 特に、北広島市は小児科が不足しています。これまで小児医療を専門に診療してきた経験を生かすことで、地域に貢献できればとの思いで開業しました。

 ――診療内容は。

 鎌﨑 当院では、一般診療に加え、健康診断、成長発育、予防接種、夜尿症、便秘症、アレルギー疾患など幅広い小児医療を提供しています。また、私は内分泌代謝に関わる疾患を専門に約20年間診療してきました。低身長症をはじめとする成長発育に関する専門外来を設け、内分泌代謝に関する専門的な診療を行っています。

 予防接種にも力を入れています。乳幼児は免疫が未発達なため、ちょっとした病気でも重症化しやすいことがあります。当院では、生後2~3か月のお子さんが初めての予防接種を安心して受けられる専門外来を開設し、お子さんのワクチンデビューをサポートしています。また、学童期にも必要な予防接種があるため、昼間に来院が難しいお子さん向けに、夕方の時間帯にも予防接種の外来枠も設けました。

 さらに、夜尿症に関する専門外来も開設しています。症状に悩む親御さんとお子さんにも対応しています。

 ――患者さんへの対応で心掛けていることは。

 鎌﨑 当院では、事務作業専属の医療クラークを配置し、電子カルテの入力をしていますので、親御さんとお子さんとの対話を重視した丁寧な診察を行うことができます。

 また、発熱した患者さんと一般の患者さんの待合室を分けているので、安心して受診できる体制を整えています。子どもの疾患を診察・治療することはもちろんですが、親御さんの不安を解消することも大切です。

 ――どのようなクリニックを目指していますか。

 鎌﨑 子どもたちは未来の宝物です。その笑顔と健康を守ることが、最も尊い社会への貢献であると確信し、私は小児科医を志しました。未来を担う子どもたちとそのご家族の幸せを願い地域の安心に貢献するクリニックを目指したい。

 また当院は、Fビレッジ唯一の保育園「キッズラボ北海道ボールパークFビレッジ認定こども園」の病児保育室と連携し、預かりに関わる診察も行っています。Fビレッジを通じて地域医療の発展にも貢献していきます。