山技建

若手が集まり、設立3年で急成長。全道で住宅基礎工事を手掛ける
若手が集まり、急成長している企業がある。2019年に山本弘樹社長が独立創業した「山技建」(やまぎけん)だ。千歳市を拠点に、富良野、釧路、ニセコなど全道で住宅基礎工事や外構工事を手掛ける。21年に法人化し、今年12月22日で3周年を迎える。
山本社長は「建物の全ての土台となるのが基礎工事です。目に触れにくい仕事ですが、完璧な品質の良いものづくりで取引先や施主様に貢献する事を信条にしています」と話す。
着工件数が減少する逆風の住宅業界にあって、創業時から順調に業績を伸ばし、23年は約100棟、24年は約150棟を受注。大手住宅メーカーをはじめ顧客を増やし続けており、25年も業績拡大を目指す。
成長の原動力は人材だ。若手技術者が不足する業界で、同社は20~30代の社員が半数を占める。
山本社長は、創業当初から社員が居心地がいい社内環境づくりに注力してきた。
「未経験で入社する社員も多いですが、まずはできることからやってもらいます。本人が得意な仕事ややりたい仕事を見出し、自信がつけばより意欲的に学ぶようになる。無理な指導で強要するのではなく、先輩の仕事を見て実践し、自然に習得してもらうのが当社の方針です」と山本社長。
社内は山本社長やベテラン社員を中心に、和気あいあいとした雰囲気でコミュニケーションを取りやすい。残業や出張も強制せず、社員の自主性を大切にした働き方を実践している。
「誕生日には本人のリクエストに応えたプレゼントを贈るなど、社員が喜ぶ工夫も惜しみません。増員に伴い、今年9月には社屋も新築しました」と山本社長。
こうした職場環境づくりで若手社員が定着し、チームワークも向上。スピード感のある施工や顧客の急な要望にも応える対応力など、機動力が顧客から高く評価されている。
山本社長は「若手の頑張りと成長。社員に恵まれていることが、棟数や売り上げの拡大につながっています。今のメンバーを大切にして5周年、10周年を迎えたい。今後もさらなる業績の拡大を目指し、企業としての成長で社員に恩返ししていきます」と話す。

