カルビーポテト
確かな技術と最新機器で生産者を徹底サポート
「カルビーポテト」は、食品メーカー「カルビー」(本社・東京都千代田区)の原料調達を担うグループ企業。カルビー商品に使用する国産ジャガイモの約8割を占める道産品の安定供給を図るために、1980年に誕生した。
以来、40年以上にわたって契約生産者と二人三脚でジャガイモづくりに取り組み、病気に強い新品種の開発をはじめ、近年は帯広畜産大学と適正な施肥設計やリン酸についての共同研究を進めるほか、ホクレンと連携して地域でのリン酸減肥銘柄の普及にも取り組んでいる。
また、フィールドマンと呼ばれるジャガイモのプロフェッショナルの社員を育成し、植え付けから収穫、防除まで契約生産者を一貫してサポートしている。ジャガイモ収穫作業は人手が必要となるため、大型ハーベスター(収穫機)による収穫・選別作業を請け負うコントラクター事業を提案するなど、契約生産者にとことん寄り添う姿勢を貫く。
「ポテトチップス」は通年で生産するため、収穫したジャガイモの貯蔵管理も担う。幕別町で4月に完成した貯蔵庫は、夏の高温に対応するため冷房設備を強化。温度や湿度の調整など、貯蔵管理をコントロールシステムで集中管理している。
田崎一也社長は「気候変動で解決すべき課題はありますが、北海道には、ばれいしょ栽培に適した地域が広がっているので、新たな契約農地を増やしたい。契約生産者が安心してたくさん作っていただける環境を整備することが当社の役割です」と語る。