シェアスタック

　２００９年にＷＥＢ制作会社として創業した「シェアスタック」。ＷＥＢ戦略全般を支援する独自のマーケティングサービスを武器に、上場企業から中小企業まで大小さままざな顧客を全国各地で獲得している。

　多角化経営を推進する同社では、15年にモデルマネジメント事業「ジーパーズ」をスタート。22年には水産物の卸売事業「うおすたっく」も立ちあげた。

　異なる分野の事業を展開する理由を高田祐匡社長は「１つの分野に片寄らない経営がリスクヘッジにつながります。常にアンテナを張ってチャレンジしていく」と説明する。

　10月１日からは、企業の広報やマーケティング部門、ＷＥＢ制作会社など、プロの技術者に向けて「ＤａｉｌｙＳＥＯ」をリリースした。

　これまで同社が培ったＷＥＢマーケティングのノウハウを駆使した独自のサイト解析システムで、「キーワードランキング（Ｇｏｏｇｌｅ、Ｙａｈｏｏ！）」「表示速度調査」「レーダーチャート」「ＭＥＯ対策」の４つの機能を装備している。

「それぞれ単体の解析システムはありますが、この４機能を有しているのは国内では当社の『ＤａｉｌｙＳＥＯ』だけです」と高田社長。

　自社のホームページやＥＣサイト、リクルートサイトなど、調査したいＷＥＢサイトを同システムに登録すると、例えば「札幌　美容室」といった調査したいワードの検索表示順位がわかる。また、サイトの表示速度が速ければ、ユーザーエクスペリエンスが向上し、結果としてＳＥＯの評価につながる。そこで、同システムの表示速度の測定機能が真価を発揮する。瞬時にＷＥＢサイトのパフォーマンス診断が可能だ。

　さらにサイトの内部構造やコンテンツ、掲載中のテキスト、画像、外部リンクなどをＡＩが分析し、チャート形式で強みや課題を可視化。ＳＥＯ対策のための修正作業手順がソースコードで表示されるという優れものだ。ＷＥＢ担当者やエンジニアは、この手順通りにサイトの内部対策を行えば、ＳＥＯ評価の向上を図ることができる。

　一方、Ｇｏｏｇｌｅマップ上で自社サイトを上位表示させるＭＥＯ対策ツールも搭載。飲食店や美容室、医療機関など実店舗の集客マーケティングにも活用できる。

「集客や採用、購買、ブランディングなどあらゆるマーケティング戦略に必要不可欠なのがＳＥＯおよびＭＥＯ対策です。どなたでも気軽に対策できるように無料プランも用意しています」と高田社長。

　調査するキーワード数や登録できるサイトの数などに応じて有料プラン（月額７００円～３０００円）も選択可能。25年にはアメリカやヨーロッパなど海外でのリリースも計画している。