環境開発工業
四方一体のサーキュラーエコノミーを目指す
使用済み潤滑油の再生事業から始まった「環境開発工業」は、今年で創業48年を迎えた。「私たちらしい環境への向かい方」を理念に掲げ、同社にしか出来ない環境事業の構築を進めている。
近年、同社の事業環境は大きく変化した。2022年、石油製品販売を中心に事業を展開する富士興産(本社・東京都千代田区)に全株式を譲渡し、グループの一員となった。
今年4月から富士興産のリサイクル事業の更なる拡大に向け渡辺隆志取締役が両社を兼務しながら舵を取っている。「〝作る、使う、捨てる、処理する〟という四方が一体となり、資源の無駄を最小限におさえるサーキュラーエコノミー(循環経済)を目指しています。石油業と産廃業が連携することでシナジー効果を生み出し、 グループ内で資源が循環する理想の形をつくっていきたい」と話す。
続けて「そもそも異業種で企業風土の異なる者が同じ方向に歩みを進めて行くことは難しい部分も多々あるが、これまで知りえなかったことを互いに吸収しながら新たな道を開拓していくことは楽しみです。当社が今以上に飛躍出来るチャンスととらえています」と、力を込める。
今後も社業を通じて持続可能な社会の実現に対して真っ向から向き合い、カーボンニュートラルの実現に向けて歩み続ける。