ダンテック
空気と水のプロを養成。
建物に〝命〟を吹き込む
「ダンテック」は、空調・給排水衛生設備工事の道内大手。元請けとしてさまざまな物件に携わってきた。札幌駅前通地下歩行空間、札幌コンベンションセンターなどの空調設備の設計と施工を担ったのが同社だ。
資本金は3億円で、直近3年間の平均売上高は16億円と安定経営を維持。数多くのメディアで〝若手も働きやすい会社〟として取り上げられており、学生向けの会社説明会で同社のブースは、常に人気となっている。
出村知佳子社長は「当社の仕事は、建物の天井内部や床下に配管やダクトを通し、給排水や冷暖房、換気設備の新設、改修工事も行います。人々が生活する上で大切な『空気と水』というライフラインに携わる仕事です。〝ただの建物〟に息を吹き込むことができる唯一無二の仕事ではないでしょうか」とやりがいと魅力を話す。
同社では、さらなる事業拡大を担う重要戦力として「工事管理部」の若手人材を積極的に採用中だ。現場を経験することから始まり、年齢が近い先輩社員による個別指導で一通りの業務を学んでいく。
「入社7年目を目処に、施工管理や営業管理など、今後の進む道を本人と話し合って決めていきます」と出村社長。
働きながらのスキルアップもバックアップしてくれる。定期的に社内講習を開催して「管工事施工管理技士1級・2級」などの国家資格が取得可能。工業系大学の出身者だけではなく、文系大学出身者が多く活躍しているのも特徴だ。
一方、従業員のワーク・エンゲージメント向上も重要課題と捉えている。入社後はすぐにノートPCやスマートフォンが支給されるため、各現場からスムーズに仕事ができる。
「プライベートでも使用できる社用車も貸与しています。車種はスイフト(スズキ)か同等の車両で、4~5年おきに買い替えて新しい車両を貸与しています」(出村社長)
こうした取り組みも奏功し、若手の定着率は抜群。直近5年間の新入社員定着率は100%だ。育休や産休の取得率も100%で、女性が働きやすい環境も整えている。
初任給は27万3800円で、大手にふさわしく高めの設定だ。4年目社員のモデルケース(大卒)は、31万3600と円となっており増加幅も大きい。子どもが活躍するために、十分な仕事のやりがいと福利厚生が整っているのではないだろうか。