富樫歯科クリニック
「口管強」はじめ25の施設基準を満たす歯科医療を実践
口腔機能と全身の健康についての因果関係が解明されてきた。国内外でさまざまな研究が進む中、改めて歯科医療の重要性が注目されている。
そんな中、今年6月、厚生労働省では歯科医院に対する新たな施設基準「口腔管理体制強化加算(口管強)」を設けた。従前の治療型から継続管理、重症化予防、口腔機能管理へのシフトが加速している。
この口管強の認可を受けているのが「富樫歯科クリニック」だ。ソフト・ハード面を含め、認定要件のハードルは高いが、施設基準を満たした歯科医院は、さまざまな治療やメンテナンスを保険適用で提供できる。
例えば、歯周病の安定期治療を目的としたクリーニングなどは、一般の歯科医院だと3カ月空ける必要があるが、認可施設の患者は毎月受けることができる。
「予防歯科の重要性が叫ばれていますが、認可歯科医院は全国で10%にとどまると言われています。口管強の施設基準を満たした歯科医院であるかどうかも、歯医者選びの指針になります」と富樫和浩院長。
同院ではかねてから通院の習慣化を推進し、患者の経済的負担が少ない保険内治療にこだわってきた。「光学印象」「CAD/CAM冠及びCAD/CAMインレー」「外来後発医薬品使用体制加算」など、全部で25もの施設基準を満たしている。北海道厚生局の発表資料によると、この数は岩見沢市内では最多(7月1日現在)で、札幌圏でも上位にランクインしている。
各施設基準を満たすためには、新たな医療機器を導入する場合も少なくないが「保険内でよりよい治療を提供したい」と富樫院長は設備投資にも積極的だ。
「確かに患者さんのためではあるのですが、実は私自身の歯科医としての探究心を満たす意味も大きい。新しい治療法や医療機器が登場すると、興味のある分野であれば国内外問わず研修会や展示会に足を運びます。近年は2年に一度ドイツで開かれる医療機器の展示会にも欠かさず参加していますし、今年からは海外の大学に歯科衛生士を伴い研修に行く事となりました。さらなる治療のレベルアップにつなげたい」と富樫院長。歯科医療の先端を走るために、アップデートを続ける。