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ちば内科・消化器内科

千葉 篤 院長
ちば・あつし/1992年旭川医科大学医学部卒業。旭川厚生病院、帯広市立病院、富良野協会病院、市立旭川病院などのセンター病院を経て、2017年4月開業。日本消化器病学会認定消化器病専門医。

一度でピロリ菌を除去。PCR検査機器を導入

 胃カメラ1430件、大腸カメラ215件。2023年に千葉篤院長が手がけた内視鏡検査の数だ。

 日本内視鏡学会指導医でもあり、検査技術を今もブラッシュアップ。苦痛の少ない検査を追求している。

 胃カメラは胃がんの早期発見に役立つが、ピロリ菌の除菌が浸透したことで、近年は胃がん患者が大きく減少している。

「ピロリ菌の有無を確認し、必要に応じて除菌をお勧めしています。今月から新たにピロリ菌のPCR検査が可能な機器も導入しました」

 内視鏡検査時に胃液を採取して検査をおこなうもので、除菌薬に耐性を持つピロリ菌の有無までも識別できるため、除菌は一度で済む可能性が高く、二次除菌を回避できる。検査結果は当日にわかり、保険が適用されるため、患者の時間的・経済的負担も少ない。

 一方、大腸内視鏡検査でも持ち前の手技を発揮。検査時は炭酸ガスを用いて腹部の張りも抑制する。

「体感的に2~3人に1人は切除したほうが良いポリープが見つかります。切除は医療保険の適用になる場合が多いので、確認しておくことをお勧めします」

ピロリ菌のPCR検査ができる検査機器