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新川中央眼科

小川 佳一 院長
おがわ・けいいち/1996年旭川医科大学卒業。旭川厚生病院、苫小牧市立総合病院、道立江差病院で勤務後、開業。日本眼科学会認定眼科専門医。札幌看護医療専門学校非常勤講師。

IPL治療をドライアイ・白内障手術で活用する

 国内のドライアイ患者数は約2200万人。スマホの使用時間増加などを背景に右肩上がりで増えている。

完治が難しく、長引く症状に悩まされている人も多い。

「治療の第一選択は点眼薬でコントロールすること。症状に応じて治療薬をセレクトしますが、重症の場合は日帰り手術『涙点プラグ・涙点閉塞術』を実施しています」と語るのが、ドライアイ治療に造詣の深い小川佳一院長だ。

 また、新たなアプローチとして「IPL治療」も提案している。上下まぶたの縁にあるマイボーム腺に波長幅のある特殊な光を照射し、涙液の表面を覆う油層の質を向上させることで、症状を抑えるというもの。保険適用外だが「目が疲れやすい」「かすんで見える」といった症状が解消されたという報告も少なくない。照射時間は10分程度で、3週間ごとに全4回の施術を推奨している。

 このIPL治療の油層を整える特徴を生かし、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも応用している。

「より精密に目のデータを測定でき、患者さんに適したレンズの選定が可能です」

特殊な光を照射する「IPL治療」を実践