新川中央眼科
IPL治療をドライアイ・白内障手術で活用する
国内のドライアイ患者数は約2200万人。スマホの使用時間増加などを背景に右肩上がりで増えている。
完治が難しく、長引く症状に悩まされている人も多い。
「治療の第一選択は点眼薬でコントロールすること。症状に応じて治療薬をセレクトしますが、重症の場合は日帰り手術『涙点プラグ・涙点閉塞術』を実施しています」と語るのが、ドライアイ治療に造詣の深い小川佳一院長だ。
また、新たなアプローチとして「IPL治療」も提案している。上下まぶたの縁にあるマイボーム腺に波長幅のある特殊な光を照射し、涙液の表面を覆う油層の質を向上させることで、症状を抑えるというもの。保険適用外だが「目が疲れやすい」「かすんで見える」といった症状が解消されたという報告も少なくない。照射時間は10分程度で、3週間ごとに全4回の施術を推奨している。
このIPL治療の油層を整える特徴を生かし、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも応用している。
「より精密に目のデータを測定でき、患者さんに適したレンズの選定が可能です」