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北広島おぎの眼科

荻野 哲男 理事長・院長
おぎの・てつお/1996年札幌医科大学医学部卒業。アメリカ・インディアナ大学医学部客員研究員、市立札幌病院眼科勤務を経て、2012年7月開院。日本眼科学会認定眼科専門医。医学博士。 

JR北広島駅から徒歩1分
眼科手術を日帰りで実施

 地方都市は札幌などの大都市に比べ、医師が少なく手術が可能な医療機関が限られる。周辺自治体を含めた医療機関の早期リストアップが重要だ。

「特に眼科疾患では、失明につながるケースもある」と話すのは「北広島おぎの眼科」の荻野哲男院長。

〝札幌に行かずとも迅速な診断と先進的な医療機器による治療が受けられる眼科〟を目指して2012年に開院した。JR北広島駅から徒歩1分という好立地のため、近郊からも患者が訪れている。

 特徴は、眼科疾患の日帰り手術に重点を置いた診療体制を整えていること。23年だけでも白内障手術2011件(うち多焦点眼内レンズ38件)、硝子体手術270件、緑内障手術33件を手掛けた。いずれも全て日帰りで実施している。

 また、治療・手術の精度を高め、より安全で安心できる治療を提供すべく、機器の更新も積極的に行なっている。

 荻野院長は「24年5月にオプトス社製の『超広角走査型レーザー検眼鏡装置』の国内1号機を導入しました。新型の眼底カメラです。従来機より広画角で200度の範囲の撮影が可能となっており、画像も鮮明なため、さまざまな眼科疾患の早期発見につながります」と語る。

 このほかにも先進的な医療機器を備える。23年12月には網膜などの断層画像を撮影する「OCT」が3台体制となった。

「従来機より小型で、高速かつ高解像度、広画角でのフルオート撮影ができ、これまで以上に病変を見落とすリスクが低下しました」と荻野院長。

 白内障などの硝子体疾患の手術ではボシュロム社の「硝子体白内障手術装置」を用いる。眼圧コントロールを自動制御することができるため、医師の負担を軽減する。「超高速カッター」と併用することで、正確かつ安全な手術の実現にも寄与している。

 荻野院長は「安全性はもちろん迅速さにこだわった治療を提供していきたい。手術だけではなく、待ち時間の短縮に力を入れており、コンタクトレンズ処方箋の終了や自動精算機も導入しています。今後も北広島市周辺の地域医療に貢献していく」と語る。

 

24年5月に導入した「超広角走査型レーザー検眼鏡装置」
23年12月に導入した「OCT」
硝子体白内障手術装置