ふく井ホテル
ビジネス・観光拠点として支持される老舗ホテル
1927年創業の「ふく井ホテル」は、2022年に帯広発のベンチャー企業「そら」が事業を継承。同社の林佑太取締役COOが社長に就任した。
帯広駅前のホテル群で唯一、モール温泉の源泉掛け流しが堪能でき、道産食材をふんだんに使用した朝食も支持されている。
林社長は「この2つの〝武器〟をリブランディングして発信したところ、ビジネス・観光双方のお客様から支持され、今年の稼働率は95%(7月末現在)と多くの方にご利用いただいています」と話す。
湧き出る温泉を有効利用するため、クラウドファンディングを立ちあげ、どこでも足湯を楽しめる足湯キットを6月に製作。市内のイベントなどに無償で提供する等している。さらに〝美人の湯〟と評されるモール温泉の特徴を生かし、昨年には温泉成分を含んだオリジナルの化粧水を商品化。今年はシャンプーとコンディショナー、洗顔フォームの商品化も予定している。
一方、帯広市が運営する競馬場「ばんえい十勝」に隣接する観光交流拠点「とかちむら」の事業を8月に引き継ぐ予定だ。
「各種イベントや産直市場など『とかちむら』の既存事業を発展させ、地元客も観光客も楽しめる憩いの場にしたい」と林社長は意気込む。