ほっかいどうデータベース

キタヒロホールディングス

左上から時計回りに田中拓也北広自工社長、田中大樹ノースジャンボ社長、田中勝義キタヒロホールディングス社長、及川正勝キタヒロ開発社長

グループ3社で地域貢献。多角化経営を推進

「キタヒロホールディングス」は、グループ3社の持ち株会社として昨年11月に設立。筆頭事業会社「キタヒロ開発」は、砂利の採取と販売、一般貨物の運送、倉庫事業、産業廃棄物の処理および運搬の4事業を柱とする。自動車整備の「北広自工」と遊技場運営の「ノースジャンボ」とともに多角的に事業を展開している。

 キタヒロ開発が採掘した山砂は、石狩・空知管内の河川の氾濫防止を目的に盛土材として長く採用されており、現在も河川築堤盛土が進行中。北海道開発局が主管する防災を目的とした公共事業に寄与している。

 及川正勝キタヒロ開発社長は「今年12月には設立30周年の節目を迎えます。お客様や協力会社、社員のおかげで事業を継続してこられました」と感謝を述べる。

 北広自工は、グループで保有するトラックや重機など約80台の車両整備を担っている。

 田中拓也北広自工社長は「今後はグループ以外からも自動車や機械整備の受注を目指し、人員増強を計画するほか、リース業など新たな事業にも挑戦したい」と意気込む。

 一方、ノースジャンボは北広島市民をはじめ、札幌や江別、恵庭、千歳など近郊からの利用者も多いゴルフ練習場「ノースジャンボゴルフ俱楽部」(北広島市北の里160番地)と、併設するバッティングセンター「ノースジャンボバッティングスタジアム」を運営する。

 ゴルフ練習場は入場料不要で、1球6円(土日祝は8円)という手頃さが多世代から支持されている。バッティングセンターでは軟式球のマシン4台のほか、全国でも少ない硬式球のマシンも2台完備。19年には室内練習場も新設し、サッカーや野球など種目を問わずチーム単位での利用も多く、地域のスポーツ振興に貢献している。

 田中大樹ノースジャンボ社長は「子供から高齢者まで、年間16万人に利用いただいています。ゴルフ練習場では球速や飛距離などを計測できる最新マシンの導入も検討しています。現状に満足せず、さらに利用者から喜ばれる施設にしていきたい」と話す。

 グループを指揮する田中勝義キタヒロホールディングス社長は「まったくの異業種を含め、M&Aなども視野に事業会社を増やしていくことがホールディングス化の狙いです。多角化経営でさらなる成長を目指すととともに、社会情勢に左右されない強い会社を目指し、次世代につなげていきたい」と話す。

キタヒロ開発の保有車両を北広自工が整備する
地域から親しまれる「ノースジャンボゴルフ俱楽部」