TOCHITATE
札幌市南区に特化。〝人口代謝〟で新しい南区へ
2022年創業の「TOCHITATE(トチタテ)」は不動産売買を核に、解体、土木、建設など、土地や建物のあらゆる業務を一貫して担っている。
新興企業ながら、札幌市南区エリアに集中して物件供給を行い、同業他社とは一線を画した戦略で独自性を貫いている。
南区は、自然を身近に感じられる環境でありながら、都心へのアクセスも良好。同社が提案する物件も景観や眺望を重視している。
内田貴大社長は「当社は〝良い商品〟に絞って探しています。自然とともに暮らせる南区は、豊かな住空間の提供が実現できる魅力的なエリアです」と語る。
顧客からの信頼も厚い。物件の仕様や立地などをヒアリングした上で、ニーズを的確に分析。〝本当に欲しい〟と思える物件のみを紹介している。これが可能な理由は内田社長が独自の情報網を構築しており、さまざまな物件情報が集まっているからだ。
近年は住まいとしてはもちろん、セカンドハウスや投資などを目的に、富裕層や外国人などからの問い合わせも増えているという。
一方、南区は札幌市内でも人口減少と高齢化が顕著なエリア。同社ではこの問題解決の糸口を探る。
内田社長は「わたしがお付き合いさせていただく顧客は『住環境に自然を取り入れられるのは贅沢なことだ』と言う人が多いです。しかし、南区はそれが実現可能であり、地元の方も忘れかけている隠れた魅力があります。道外や海外の方々はその魅力を徐々に察知していることから、この利点を生かし人を呼び込んで〝人口代謝〟を図りたい。これが新しい南区の創造につながります」と語る。
地域貢献にも注力している。4月には新会社「トチタテック」を設立。南区のインフラ工事や除排雪などを予定しており、工事に必要な人材の育成と重機やダンプを増台し、地域住民の生活を支える事業を手掛けていく。
このほか、石山地区の道路にカーブミラーを整備したほか、複数の小学校に書籍を200冊寄贈した。
さらに、26年に開始予定の藻南公園の整備計画にも携わるなど、地域との連携強化にも努めている。
「南区が好きだからこそ、さまざまな領域から貢献していきたい」と内田社長。