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エイチ・アールシー

津内口誠社長(左)と広谷智史専務

質の高い鉄筋工事で存在感。堅実経営で着実に成長

 賃貸マンションや一般住宅、高齢者施設、商業施設などを中心に、建物の〝骨格〟である鉄筋工事を担う「エイチ・アールシー」。

 2024年5月期の決算は増収増益を達成。賃貸マンションだけで102棟を手がけた。今期も好調を継続しており、札幌や千歳、北広島などで50以上のプロジェクトが進行している。賃貸マンションにおいては120~130棟の鉄筋工事を行う予定で、前期から1億円の増収を見込む。

 広谷智史専務は「主事業である賃貸マンションの建築工事では、特定の1社に偏ることなく、複数の元請け企業から仕事をいただいています。日頃から協力いただいているパートナー企業にも大変感謝しています」と話す。

 同社では現在、札幌や近郊の賃貸マンション建築における鉄筋工事で10%以上のシェア率を誇るが、あくまでも〝量より質〟を追求しているという。

「当社の鉄筋加工技術を評価いただけたからこそ、02年の創業から今日まで事業を継続できています。やはり鉄筋工事のプロとして〝中身〟で勝負していきたいですね」と津内口誠社長。

 事実、高い技術力を武器に大型商業施設やガソリンスタンド、カーディーラーなどの建築工事にも参画している。賃貸業界に偏らないのも経営戦略の一つだ。

「特定の会社や業界に依存することは、ある意味では〝楽〟ですが、さまざまな建築物に対応することで、より盤石な経営基盤を築いていきたい。会社を成長させることはもちろんですが、事業を継続させること、ひいては従業員の雇用を守ることも経営者の務めです。技術の継承など人材の育成や採用活動もその一環です。あらゆる事態に備えながら、一歩一歩堅実に進んでいきます」と津内口社長。

高い加工技術で顧客から信頼される
約3000坪の広さを誇る鉄筋加工場