北海道ロードメンテナンス

　道路維持管理会社の道内最大手。それでも「まだできる、まだやれる」と米野孝之社長はさらなる高みを目指す。

　23年3月期は、過去最高の売上高を記録した前期の業績をさらに更新し、増収増益を達成。主事業である道路の維持管理や除排雪事業が堅調に推移した。

「管更生事業」の成長も著しい。米野社長が副社長だった16年に開始した事業で、既設管の破損や腐食などを管の内面から改修するというもの。下水管の管更生では、札幌市をはじめ函館市、北見市などでも実績を有しているほか、23年は新千歳空港の排水施設の改修にも参画した。

　培った技術と経験を生かし、今後は水道管の改修にもチャレンジするほか、管更生事業をさまざまな分野に応用していく方針だ。

「札幌五輪から半世紀あまり、各種インフラ設備の更新時期が訪れていますが、札幌ですら担える企業が足りていません。道内各地のグループ会社との連携を強化し、道内のライフラインを守っていきたい」と米野社長。

　全11社からなる「HRMホールディングスグループ」の筆頭事業会社である誇りとプライドも米野社社長の原動力となっている。

「ディフェンシブな経営なら私が社長である必要はありません。筆頭事業会社のトップとして、攻めに徹するのみ」と力を込める。