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宏陽

アットホームな職場で社員の定着率も高い

道路安全施設工事で存在感。再エネ事業を全国で拡大

 道内の道路安全施設工事で高いシェアを誇り、23年にスタートした道内高速道路のリニューアルでも活躍している。中でも正面衝突事故防止を目的に開発された柵やブロックなど、新設備の試行設置工事は同社が一手に担っており、関東・東北エリアからの引き合いも多い。

 一方、再生可能エネルギー事業も拡大中だ。11月には新潟県の公立小学校と小中併設校の2校の壁面に、太陽光パネルを設置。軽量パネルと特殊施工により、壁面と平行な垂直式の設置を実現させた。

「パネルに雪が積もらないため、降雪エリアでも発電効率が下がりにくいのが特徴です。また、全国の公立学校でエアコンの普及が進んでいますが、自家発電・自家消費が今後のスタンダードになります。安全面に配慮した施工はもとより、最適な設計を提案していきたい」と西川秋仁社長。

 さらに24年6月には、エネルギー分野の業界大手が展開する再エネ事業に参画予定で、垂直式の野立て太陽光発電の基礎工事を全国で手がける。これまで日本全国でメガソーラー建設に参画してきた実績が評価された格好だ。

 マンパワーの拡充に力を入れ、23年は7人を採用。24年春も2人の新戦力が加入する。

「外国人の採用も見据え、近くアジア圏の日本語学校などを視察予定です。資格取得支援など〝人〟に投資していきます」と西川社長は話す。

本社社屋にも太陽光パネルと蓄電池を導入
事故防止を図り、新設備の試行設置を行う
新潟県の小学校の壁面に太陽光パネルを設置