宏陽
道路・環境分野で受注増。スポーツ振興にも注力
人々の移動や物流になくてはならないのが〝道路〟。その道路を日夜維持・管理している企業の存在なくして我々の生活は成り立たない。
2002年創業の「宏陽」も道路の安全施設工事を手がける一社。道路改修に伴う仮設ガードレール工事では道内で高いシェアを誇る。
昨年からは10年におよぶ長期プロジェクトとして、道内高速道路のリニューアル工事がスタート。さらに東北や北陸、関東エリアの高速道路工事にも参画し、道内外14の大規模工事が動いている。
総合建設業として事業チャンネルの拡大も推進し、全国各地のメガソーラー建設にも携わってきた。今年6月にも石狩市でメガソーラーが完成。使用する太陽光パネルは5200枚にのぼり、基礎杭の打設と架台やフェンスの設置など一連の工事を担った。
また、近年は自家消費型太陽光発電や蓄電池設備の導入が進む中、関連する工事と補助金の活用を含めたコンサルティングサービスも提供。企業や学校など官民問わず道内外で受注量を増やしている。さらに今年9月には電気業者登録が完了予定。今後は電気工事の施工を含む一気通貫体制を敷く方針だ。
一方、近年は定期採用を続けており、社員数は70人を超える。メインスポンサーとなっている社会人野球クラブチーム「札幌ホーネッツ」の選手も積極的に雇用している。
「選手はチームのスポンサーになっていただいている各社で働いています。今後もスポーツ振興を通じて、人材確保に寄与していきたい」と西川秋仁社長。
6月には福利厚生の一環として、本社から徒歩2分の場所にスポーツジムを作った。
「チーム関係者の方々からの寄付や譲渡のおかげで充実したジムができました。当社の社員だけでなく、スポンサー各社の従業員の皆様にも利用してほしい」と西川社長は話す。