コープさっぽろ
組合員数200万人達成。24年も環境対策が加速
25年に創立60周年を迎える。店舗事業に加え、特に宅配システム「トドック」や移動販売事業「おまかせ便カケル」が好調。高齢者や子育て世代、コロナ禍の外出控え、買い物困難地域などで需要がある。
組合員数も増加を続けている。25年までに組合員数200万人を目標と掲げていたが、直近の2年間で10万人が増え23年10月19日には全国の生協では2番目の早さで組合員数が200万人の大台に達した。これは道内全世帯の8割が加入する計算だ。10月28日にはリニューアルオープンした「きたひろしま店」で達成記念セレモニーも開催した。
3月には「ちょこっとカード」の利便性を向上させた。たまったポイントを、トドック電力など買い物以外の自社サービスにも使えるように改定したほか、利用金額に応じた会員ステージの変更期間を1年から月ごとに見直した。
SDGsへの取り組みも加速。再生可能エネルギーの自己託送制度を活用し、新たに建設する約200カ所の太陽光発電所から全店舗への安定供給体制を整える。さらに10月には、スーパーでは初めて原料に国産の廃棄米などを使った(登録商標ライスレジン)レジ袋を全店で導入した。
大見英明理事長は「今後も生活の質を高めることを目標に事業を進める。例えば人口減少で維持や存続が難しい行政分野のサポートが考えられる。協同組合による共助の実現や産業振興への寄与、教育分野での貢献などで、生活インフラとしてさらに北海道に貢献していく」と語る。