生活協同組合 コープさっぽろ

　組合員数２００万人以上、道内に１０８店舗を展開する「コープさっぽろ」。

　24年は、グループ会社として全店舗への配送を担う物流拠点「北海道ロジサービス」（江別市）に冷凍倉庫を新設した。これにより宅配システム「トドック」での冷凍商品の取り扱いが強化された。

　組合員向けカタログ「冷凍品いつでもトドック」などの掲載品目は従来の２倍の１４００品目に拡大。電子レンジで調理可能な惣菜や弁当から「時短に便利」と人気のカット野菜などをそろえ、近年高まる冷凍食品需要に応える。

　25年は創立60周年。「みんなのよみきかせ絵本大賞」を設立する。読み聞かせしたい絵本を選定、表彰するもので「園児・先生」「絵本好き」の２部門で投票を行い、10月に授賞式を開催予定だ。

　同組合では、これまでも絵本を通じた社会貢献を続けている。10年に「コープさっぽろ子育て支援基金」を設立以降、絵本を無償で届ける取り組み「えほんがトドック」を開始。１～２歳の子どもがいる家庭を対象に16万世帯に累計60万冊を配布した。

　さらに絵本の読み聞かせ普及のため、12年からイベント「えほんわくわくキャラバン」も実施。毎年約２００カ所の幼稚園、保育園を訪問する。

　他にも60周年を記念し、さまざまな企画を予定しており、今後も「人と人」「人と食」「人と未来」をつなぐための取り組みを継続する。