財界さっぽろ 2025年1月号のさわり

財界さっぽろ 2025年1月号

職員が不可解な退職 「キュンちゃん」も涙、北海道観光機構に“異変”

 北海道観光PRの司令塔である「北海道観光機構」のPRキャラクター「キュンちゃん」にまつわる“異変”の深層を探るスクープ。

キュンちゃんと北海道観光機構会長の小金澤健司氏 ©財界さっぽろ

「キュンちゃん」は機構が10年ほど前に行ったキャンペーン事業に合わせて公募・採用した“ゆるキャラ”。エゾナキウサギという希少種をモチーフにしたもので、絵本作家「そら」さんが制作したものだ。

 このキュンちゃん、機構が版権を持ってイベント出演からキャラクターグッズの販売まで観光PRのためさまざまに活用されているが、実は版権の所在は1年ほど前まで機構自体が把握しておらず、作者にあるものと思われていたという。なぜそんなことが起きたのか?その原因をたどると、ある職員に行き着くのだが……。

【混迷の釧路市・続報第2弾】街頭演説でポスター掲示、当選後に祝う会、鶴間秀典市長が“ダブル選挙違反”

 先月号で多数の“醜聞”が発覚した新釧路市長・鶴間秀典氏にまつわる新疑惑を追及する続報第2弾。鶴間氏は怪文書や香典、政務活動費の不適切使用など、市長選前から水面下で指摘されてきたさまざまな醜聞について、本誌月刊財界さっぽろ12月号で白日の下にさらされたばかり。

釧路市長の鶴間秀典氏 ©財界さっぽろ

 今回はさらに「個人演説会」と称する街頭演説の実施や、市長当選後に公職選挙法ではっきり禁止と規定されている「当選後のあいさつ行為」のうちの「当選後の祝勝会」を開いたのではないか、という2つの疑惑が浮上した。副市長人事や地元紙のディープな話、立憲民主党道議にまつわる「ウラの履歴書」など全6ページ。

【参院選“視界不良”】自民党復党説まで、カギは森山裕幹事長 生涯政治家・鈴木宗男の出馬シナリオ

 来夏に迫る参院選を見据えた各候補の現状を追った特集。5年前、日本維新の会の全国比例候補として出馬し当選するもその後離党、現在は無所属の参院議員・鈴木宗男氏は、来年1月末で77歳。無所属のままでは当選がおぼつかない中、ここでバッジを外すのか、それともまさかの自民党復党があるのか。出馬に至るシナリオを探った。

鈴木宗男氏(左)高橋はるみ氏 ©財界さっぽろ

 また秋の自民党総裁選に姿を見せず、健康不安説が流れていた元知事・高橋はるみ氏については、“まさか”の時の後継候補の噂が。さらには全国比例の道内保守票をめぐる奪い合いの構図についても解説した。

大泉潤市長も逆らえない?函館市職員にパー券を売りさばいた“影の市長”

函館市長の大泉潤氏 ©財界さっぽろ

 11月下旬に新聞報道で発覚した、函館市長・大泉潤氏の政治資金パーティーを「庁舎内で売りさばいた元特別職」の存在。上司たる市長が部下にパーティー券を売り付ける行為自体が道義的に問題である一方、なぜか売りさばいた元特別職については、各社とも触れないまま。実は大泉氏も人事始め言いなりになっている、というその元特別職が誰で、どんな人物なのかを掘り下げた。

不出馬・稲津久にまさかの転身説、後継は鈴木知事?衆院10区、自民・公明の“譲れないライン”

「次の衆院選に出馬せず、後進に道を譲ることにいたしたい」――先の衆院選で立憲民主党・神谷裕氏に初めて敗北した北海道10区前職の稲津久氏が、11月25日の会見で次期衆院選不出馬を表明した。10区は丸12年にわたり公明候補を自民支持層が支える「自公選挙協力の象徴区」だったが、今回の衆院選では地元衆院議員・渡辺孝一氏が比例で下位に処遇され落選。裏金問題に加えてこうしたことが保守層の離反を招き、稲津氏が落選の憂き目を見た。

稲津久氏 ©財界さっぽろ

 今後の焦点は10区の後継候補を公明・自民のどちらが出すのか。そして政治活動は継続するとした稲津氏の今後だ。密かに地元の芦別市では稲津氏を来年2月の市長選に担ぐ話が出ているといい……。