道内初、令和初の五重塔建立で安寧祈願を託す

　開山45周年を迎える「ばらと霊園」は、境内地３万坪と墓所10万坪を有する国内最大級のバリアフリー墓所。１２００年の伝統を誇る総本山醍醐寺（京都）の直轄である弘照院が管理運営している。

　園内では、令和初で道内初の木造「五重塔」の建設が順調に進行中。塔内初層部には心柱を大日如来に見立て、その周囲には金剛界四仏（如来）と八大菩薩の彫像を配置し、壁面には真言八祖像、扉には八大天像が描かれ、天井や柱は金と七宝羅網で荘厳される。

「仏像12体、仏画16点全ての制作を、国内屈指の名門京都大佛師・松久宗琳佛所にお願いして発注した」

　千年以上前の大日如来を中心とした真言密教の曼陀羅の世界を、忠実に再現した五重塔として千年の時を見守り、道民の安寧を祈る塔となる。

　長男・昂紀師（写真左）は第73代札幌青年会議所理事長として活躍する。