機械化と働きやすさで警備業の課題解決に挑む
秋庭 征富氏 北幹警備保障社長
人手不足で警備員の確保が難しくなりつつあるなか、自社開発の「スマートセキュリティ」の普及が進む。有人警備を機械化したシステムで、常駐警備のコスト削減を提案。23年は24時間体制の病院や介護施設、無人店舗からも契約が相次いだ。
また、監視カメラシステムはハラスメントの抑止としても注目され、企業の社長室や応接室への設置が拡大した。さらには、警備24時間体制を生かしたコールセンター業務の受託も増えている。
働きやすさの観点から、23年は社員の休憩室も改装した。おしゃれなカフェのような雰囲気でプライバシーに配慮した1人用ブース席も好評だ。
「スマートセキリュティへ投資する一方、警備業は人でなければ出来ない業務も多い。短時間のシフト制導入や賃上げも実施しました。SNSの活用など業界に働き手を呼び込みたい」