脱皮の年に。〝重老齢社会〟と向き合う
阿部 智哉氏 医療法人向仁会理事長・サポートライフ会長
「介護業界の人材難は深刻です。事業の組み替えを戦略的に行い、マンパワーを最大化させるポートフォリオマネジメントの構築が急務です」
道南エリアで医療と介護サービスを提供する一方で、こうした課題に対応すべく既に手は打っている。
2022年には、地域包括支援センター機能と自立相談支援機関を一体化した国内初の福祉拠点所を開設。内科、整形外科を設置して、複合施設内で看護と介護、リハビリまで網羅したサービスの提供に成功した。
「機能集約型の複合施設の拡充が必要。3年以内に新たな複合施設の開設を目指しています」
25年には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者に突入する〝重老齢社会〟が控える。
「新たな年は『介護の25年問題』までの最後の1年間。脱皮の年にしていく」と業界の課題解決のため奔走する。