プラス
今でも高利回り物件を企画。地方の〝町〟や〝村〟が穴場
建築費高騰の中、高利回り物件を企画するのが「プラス」だ。
昨年10月、地下鉄東西線「南郷18丁目駅」徒歩7分の立地に完成した賃貸マンションは、2~3LDKのみのファミリー物件。単身物件より戸数が少なく、設備や機能も充実させて表面利回りは8・1%を確保した。現在の利回り相場は6%台であり、この数字は脅異的だ。
これは仲介会社を頼らず、〝自力〟で土地を見つけるスタイルだからこそ実現可能。3人の専門スタッフが日々現地を巡回し、土地や古家の所有者を調べて売却の交渉を行う。アナログ的だが中間コストを大幅に削減し、高利回りにつなげている。
この手法を地方でも実践する。例えば今年7月に完成した浜頓別町の賃貸アパートは、町職員や近隣の病院職員をターゲットにプランニング。現役世代が集まる中心部の土地を確保したが、競合物件は皆無で、1LDKで6万5000円と札幌の新築賃貸マンション並みの家賃で完成前に満室に。利回りは札幌よりも大幅に高い。
事業額は数千万程度。1000万円以下の自己資金で新築の賃貸経営がスタートできる。大屋勝次社長は「市より〝町〟や〝村〟が賃貸経営に適しているケースもあります。市場調査を徹底して提案しています」と話す。