えにわ病院
上肢疾患全般に対応。低侵襲な腱板修復術を実践
中高年は「肩が上がらない」「肩が回らない」といった症状が出る。四十肩や五十肩と思いがちだが「腱板断裂」の可能性がある。
「上腕の骨と肩甲骨をつなぐ腱が切れる病気で、自然につながることはありません。保存療法を優先しますが、根治するには手術が必要です」と話すのは竹内裕介医師。年間2500例以上の手術実績を持つ「えにわ病院」で、上肢疾患を担当している。
腱板断裂には「関節鏡視下腱板修復術」を用いる。
関節鏡を使った低侵襲の術式で体への負担が少ない。糸の付いたアンカー(釘)を骨に埋め込んで腱を縫合するが、切開はわずか1㌢ほど。治りが良く、仕事復帰も早い。同院着任から2023年7月末までで1210件を実施した。
「上肢全般の手術で心掛けていることですが、手術の際には肩甲骨の位置や可動域、柔軟性にも配慮します。再発防止になるほか、QOL向上と健康寿命の延伸にもつながります」と竹内医師。同術式が適用できないほど悪化しているケースでは、人工関節も提案する。