えにわ病院

たけうち・ゆうすけ/2003年昭和大学医学部卒業。京都第二赤十字病院勤務を経て、08年からえにわ病院に勤務。日本整形外科学会認定整形外科専門医。
低侵襲な腱板修復術で、術後のQOLを向上
中高年に多く発症する「腱板断裂」。上腕の骨と肩甲骨とをつなぐ腱が切れてしまう状態で、自然治癒することがないため、早期治療が推奨される。
竹内裕介医師は、年間2500例以上の整形外科手術を担う「えにわ病院」で、上肢疾患を専門としている。
同疾患に対してアプローチするのが「関節鏡視下腱板修復術」だ。関節鏡を用いた低侵襲の術式で、体への負担が少ない。わずか1㌢ほどの切開で糸の付いたアンカー(釘)を骨に埋め込んで腱を縫合する。2008年の着任から24年12月末までで1512件を施術している。
「上肢全般の手術で心がけているのが、肩甲骨の位置や可動域、柔軟性です。再発防止になるほか、QOLの向上と健康寿命の延伸にもつながります」
また、症状が悪化して同術式が適用できない場合には、人工関節も提案するほか、可能な限り保存療法も活用して改善に取り組んでいる。
